2010年06月09日

イタリアでの出張寿司屋?!

イタリアへ料理留学や旅行の時のお話。

イタリア人に寿司屋だとバレたら、最後、寿司を食べさせるまで帰らせてもらえない。
なぜならば、
イタリアでは、寿司は非常に高級品だから。

(寿司ホームパーティーに大喜び♪)


イタリアでの修業先は海の近くのレストラン。
魚介類は豊富にあるけれど、生で食べる文化がもともとあまりない為、
保存の仕方も処理の仕方も、まぁ適当(@_@;)


朝レストランに出勤するとシェフに
『アッカーネ、メニューは寿司だぞー』
なんて、ディナーのメニューを見ると
誇らしげに
『sushi』
とすでに記入されている\(◎o◎)/

『ここで逃げては、女がすたる!
日本食材が無くても代替し、ここは乗り越えなければ!』

『今日はアッカーネの仕事が多いから、米は準備しておいた!』と
米もパスタと同様にボイルされて堂々と用意してある・・・
リゾットはあっても白飯ご飯を炊く文化がないから。

ボイルされた米達はサラダにまわして(イタリアでは野菜みたいな扱いなんです)、
鍋でご飯を炊く。

ただでさえ粘り気がない米を、ボイルされては握ることは不可能だからだ。

お酢といったら、ワインビネガー。酸味がきつめなので、一度沸騰させてから砂糖と塩を投入。
材料がなくても、野菜などを使ってカラフルな巻物にしたり。
もし海苔がなかったら、キャベツなどを軽くゆがき巻き物に。
自分の持ってる少ない引き出しをフル活用、あらゆる手を使って作る(^O^)

(ハート巻物は赤パプリカ、イカ飯などなど)

日本人に食べさせたら、あれれ~??なんて思われるけれど、
ここはイタリア。
そして日本人が一人もいないような町に来たのだから、ある意味やりたい放題♪

『これが寿司だよ〜(^^)』
で、いいんです!

本物の日本食が食べたければ、日本でしか食べれない、食文化とはそれですよね。

そこの土地に行けば、そこの土地の良さが出るのだから、
イタリアで食べる、イタリアの寿司。
食べる人が喜んでくれればいいと思います。


旅先で私は日本食を恋しくなることはあまりないが、わさびと梅干を持っていく(^v^)
『この緑色(わさび)チョー美味しいよ〜(^O^)』って食べさす!
皆の驚く姿をただ見たいだけ♪
単なる意地悪な心(^_-)

(わさびと梅干の被害者コック仲間)


イタリア出張日本料理屋もまたの機会に(^_-)

あっくん、イタリア語達者なんではないかと、勘違いされているのでは・・・
食べ物の言葉は少し覚えましたが、日常会話がさっぱり・・・
世界どこ行っても、顔と体と絵を書き会話です\(^o^)/  


Posted by あっくん at 14:51Comments(4)日記・旅行記・留学記